エイケン13(eiken13_126)の彷徨えるブログ

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柳華陽の、金仙証論(その1)

 

ネットで検索してもこれについて詳細な記事が出てこないので、忘備メモとしてブログ記事をあげておきたい。

今回の記事は、

 

柳華陽の、

金仙証論

 

https://zh.m.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B3%E5%8D%8E%E9%98%B3

 

これの全訳を現代日本語で示す。

内容が比較的多めなので、適宜、

(その1)(その2)…として、シリーズものの読み物になるでしょう。

 

柳華陽は、1736年、清代、中国の南昌市生まれ、詳しい経歴は謎に包まれています。若い頃は科挙を目指し、それから禅宗に出家し、中国の道教である全真教の門を叩いたそうです。

推測するに科挙を目指したからには、当時、かなり恵まれた良家の生まれだったのではないでしょうか?

没年は、謎です。したがって、彼がどのような人物であったのか謎なのであって、その遺した書物から彼の文章が読めるだけです。

彼が著した「金仙証論」は、1799年に書物として刊行され、中国道教の内丹法を示した内容になっています。

「金仙証論」は、「伍柳派」の集大成でもあり、当時から「通信教育、空手」(笑)のように、「この一冊を読めばあなたも強くなれる!」みたいな、堂々たる主張を前書きに持ってきています(笑)

 

「金仙証論」の前書き(緒言)には、こう書かれています。(ここは、意訳です)

 

「わたしは座禅と内丹の方法を修行して、悟りを得ました。わたしがここに著す、秘密の修行を行えば、それは仏教と道教の奥義を得るものであり、誰かに師事したりする必要はない。」

 

うーむ、のっけから、「通信教育、空手」みたいな勢いがあります。この本一冊で、奥義まで悟れる!と。そう断言しまくっておるのです。

この書物は、清代の(おそらく)ニートが、書き残した、中国道教の奥義なのです(笑)

 

またしかし、世に姿を表されなかった柳華陽は、しかしながらこの書物を刊行したことによって、現代中国に至るまでの気功法の原型である、「内養功」のプロトタイプを遺した訳であります。

 

現代に残る、まだまだ実践者がいる気功法などは、意守丹田(いしゅたんでん、=下腹部に意識を置くこと)などや、特定の経脈を気づかいますが、

その原型は、この柳師の、この書物の影響下にあるものと言えます。

 

(おそらく)ニートが遺した「中国道教の秘技」!!!

胡散臭く、さらにヤベぇー臭いがプンプンしてきます。あたかも、胡散臭い繁華街でフードを深く被ったお兄さんから「へへへぇ〜、ねぇ、旦那ぁ、あなたのほしいモノ持ってるよ?ちょっと見ていく?」と声をかけられた時に、感じるような境涯であります。

さて、次回からはこの一冊を現代日本語訳にして、細かいことは現代的な観点から意訳せずに、そのままの原意を伝えようと思います。

それというのも、この書物は、中国気功法のバイブル(聖書)みたいなもので、現代的な観点からの解釈は原意を損ないかねません。

またわたしは専門家ではないので、いくらか原文の翻訳に失敗するかもしれません。ただし大意としては、原文そのままの翻訳になります。

 

(続く)